あまり知られていない感情労働の実情
感情労働とは、仕事をする上でお客様やクライアントなどに自身の感情をコントロールし、対応する仕事である。主にサービス業や接客業、クレームなどの対応をする仕事を言う。この仕事にやりがいを感じ、人を笑顔にしたり助けになることを喜びとする人もいる。しかし、現状では、ストレスを抱えている人は多く、特に気づかないうちににストレスが限界にきている人もいるのだ。例えば肉体をメインに使って仕事をする肉体労働は、体を休めることで回復することは可能である。頭脳労働と呼ばれる仕事も、脳を休ませれば回復するが、ストレスの様な精神的なものは回復が難しい。そもそも、本来の感情を押し殺して、相手と接することになりそのギャップからストレスがうまれる。悲しい時も怒っていても笑顔で明るく対応することを会社から求められ、ネガティブな言葉やクレーム対応することもあり、これは大きなストレスになる。感情のコントロールをしながら仕事を続けて行くと、気が付かない間にストレスが限界に来ており、突然無気力になる人も多い。何事にも無関心になりうつ病になる場合もある。これをバーンアウト(燃え尽き症候群)という。会社側はストレスチェックを行ったり、定期的な面談を行うところもあるが、ストレスをためやすい人は真面目な人が多く、本音を言わず我慢している事もある。現状ではストレスを抱えている人への感情労働の対策が取られてはいるものの完璧とは言えないので、会社側は更なる取り組みが必要である。